【映画レビュー】ブラックパンサー|なんだかいろいろと雑なヒーロー誕生

にゃーん!!アメコミ大好きモズークです。

今回は近所の映画館の放映終了ギリギリになって、マーベルコミックのヒーローの映画化されたブラックパンサーを観てきました。わたしはアメコミの映画化にはかなり甘くなるのですが、残念なことに今回はあんまり楽しめなかったです。

その理由は、なんか・・・雑?いろんなテンプレをいろんなところから持ってきて、あまりよく吟味せずに混ぜ合わせてできてしまったというような感想です。そんなわけで雑に感じました。

ちなみにわたしはブラックパンサーというヒーローはあんまり詳しくありません。同じマーベルのシビル・ウォーで初登場したときも、車と追いかけっこしている人くらいにしか印象がありません。コミックのほうでもエイジ・オブ・アポカリプスで既に死んでたり、後にエックスメンのストームと結婚するくらいしか知識がありません。

それくらいの知識量で観たので、どんなヒーロー像を見せてくれるのかと期待しましたが・・・むむむ。

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クロヒョウでシャレオツにならないわけがないのだけど

ブラックパンサーといえばクロヒョウです。黒い豹です。どう考えてもシャレオツになる予感しかしないじゃないですか。

野生の本能で魅せる獣の動きを取り入れたアクション、自然の厳しさをアフリカの大地から学んだ人間離れした感性。そんなのが出てくると思っていました。

ですが実際は文明の利器である自動車の上で街中を走ったり、水上でプロレスしたり、インチキスーツで相手の攻撃を倍返しするチートだったりと、獣のけの字も自然のしの字も感じられない。もっとバルパンサーみたいに猫っぽい動きを期待したんですがね。原作も知らないので勝手に言ってますが。

またスーツも黒いので暗闇で動かれると何が何だかわかりません。日本人は西洋人に比べて暗闇に弱いので、そういうところを配慮してもっとわかりやすい画面作りをしてほしかったです。単純に明るいところで戦えということではなく、光と影の入り混じるような舞台でスタイリッシュなアクションを見せてほしかったです。

ティチャラ君にヒーローとしての魅力が薄い

またアメコミヒーローといえば口は軽いが信念は固く、変なところでストイックというイメージがありそんなところが魅力的だったりするのですが、この主人公のティチャラ君はいろいろとブレすぎでしょう。まだまだ若いのでそういうキャラ付けなのかもしれませんが、せめて何か一本筋を通していれば感情移入できるはずでした。ですが親父に振り回され、妹に振り回され、元カノに振り回され、じゃぱり族(?)にも振り回され、楽しそうなクローにも振り回されと、四方八方絶対振り回されるマンです。

また一対一の決闘でブラックパンサーの能力を失って行う儀式のはずなのに、死にかけたらあっさりその禁忌を破ってハーブを使ってやり返すとか、ヒーローの器じゃありません。いくら相手がどんなに悪でもどんなに不利でも、そういう自分が有利になるようなインチキをしないで、国を取り返してやるという頑固さ融通の利かなさと根性がないとヒーローとしての魅力が湧いてきません。そんなわけであんまりティチャラ君には感情移入できませんでした。

また最後のバトルで同じく王位継承権を持つキルモンガーことエリックに勝ち、権をぶっ刺して致命傷を負わすのですが、「治療すれば助かる!」とか言いながら、エリック君が見たかったという夕日を見せて彼を見殺しにしてしまいます。

いやいや、ヒーローならおせっかいでも治療して、どんなに嫌味を言われても生き残らせるものでしょう。そのあといくらでも夕日を見せればいい。本人の希望だからと死なせてしまったらそれはヒーロー失格です。そこで見殺しにしてしまったら、自分で弟を殺しておいてマンションに放置してきた、ガバガバな行動の親父と同じでしょうが。そこは親父に怒りを感じてたのなら救わなきゃ!!

マーベルコミックでも「ヒーローは人殺しはしない!」(キリッ)とあるミュータントチームも言っていますよ。

いくら未熟な若いヒーローでもそれくらいは筋を通してほしかったなと。

アフリカ?民族音楽混ぜとけ的な安直さ

音楽も気になりました。黒人といえばブルースやヒップホップなど、常に素晴らしい音楽生み出してきました。なのになぜその黒人の国のワカンダではいまだに民族音楽なのか。ワカンダでも黒人の血が新しい音楽を生み出さないわけがありません。なのに民族音楽。

黒人の国という設定のワカンダは古代からヴィブラニウムというインチキ鉱石を使って文明が反映してきたはずです。ですが文化面ではあまり深みを感じません。すくなくともヴィブラニウムを使ってこの地球で最先端の技術レベルなら文化も最先端なはずです。ならばわれわれの想像もつかないような音楽もあるはずです。しかし出てきたのは、アフリカの民族音楽。ここに制作側のアフリカといえば打楽器でドンチャカやってればいい、という安直さが見えるのです。

しかも惰性のように劇伴もいつもの威勢のいい管楽器。それにアフリカ民族打楽器をプラス。いや雑すぎるでしょう。マーベル映画の音楽といえばガーディアンズ・オブ・ギャラクシーなど、ここ最近はシャレオツでご機嫌な感じが続いていたのですが、今作はかなりやっつけ感が感じられました。

もうちょっとアフリカ民族とテクノロジーと黒人のリズム感の融合的な、新しい音楽を提供してもらえると思ったのですが残念です。

素材はいいと思うのですが

とまあ結構文句を言ってしまいましたが、素材はいいと思うのです。どう料理してもシャレオツになるクロヒョウ、アフリカ、黒人、ハイテクなどワクワクするような素材ばかりです。でも混ぜたら平凡になっちゃった。

ぶっちゃけこのあと上映される本命のアベンジャーズ/インフィニティー・ウォーへの登場キャラの顔見世作品なので、若干作りこみが甘かったのかなと邪推してしまいます。インフィニティ/ウォーではどんな大活躍してくれるのでしょうか。

でも敵はあのサノスさんなので、並みの超人レベルでは太刀打ちできないのであまり期待できない・・・

ブラックパンサー 総評

ストーリー:山もなく谷もなく何も見えはしない5点
演出:なんか雑4点
配役:特に感想なし3点
映像:もっとがんばれ2点
音楽:管楽器と民族打楽器混ぜただけの安直さ1点
総合:15点にゃん

映画でレクサスが活躍してるのは珍しい。

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