みなさんこんにちは、若い時代はバブルの残り香を嗅いたような嗅いてないような世代のモズークです。
今日YouTubeでネット番組の討論会を観ていたら20歳くらいの若い女性が、
「私達が生まれてからずっとデフレだったから、商品は安くなっていくという感覚が染み付いている」
という発言をしたのを聞いておもわず「あああああ!!」という変な声を出してしまいました。
そうです、彼女らを含めここ20年日本で生まれ育った世代はずっとデフレでインフレを知らないのです。これを聞いたわたしは、若い世代は決して欲がないわけではなくお金の価値を敏感に感じ取る能力があるのだと確信しました。
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若者は買いたいものものがないわけではない
我々より上の世代は若者が消費しないことを「○○離れ」など呼びます。自動車離れ、腕時計離れ、ゴルフ離れ、飲み会離れなどなど。今の若者はそういうものに興味がなく、お金を使わないなどといわれています。ほんとうにそうでしょうか?
いまのそういう消費しない若者はデフレの日本で生まれ育った直球ど真ん中世代です。待っていればお金の価値が上がり商品が安くなる。彼らはお金の価値が下がることはありえない。生まれてからいままでずっとそういう状況なのです。
だから商品が安くなり、お金の価値と商品の価値が釣り合えばお金を出します。いまはまだ欲しい商品が値段と釣り合っていないデフレだと直感的に気づいているのです。
そんな状態で私達を含む上の世代が上から目線でお金を使え、と言っても無理なのです。
若者にお金を回さないからお金の価値が下がらない
今の若者世代の口癖はこうです。
「給料が安い」
そのとおり、企業は若い世代の労働力を不当なほど安く買い叩いているのが事実です。企業が若者にお金を渡さないから、更にお金の価値を高める意識が働きさらにお金を使わなくなるのです。
企業も苦しいから給料を増やせない?そんなばかな、現在の日本の企業の内部留保は過去最高レベルです。
何かあったときは内部留保でやりくりするため、内部留保がないと不安だ?倒産するレベルの何かがあったらそのときは日本政府が救済策を出します。安心して従業員の給料を増やしてください。
大きな消費者層である若い世代がお金はたくさんあるという意識にならなければあなたの会社の商品も売れませんよ?
若い世代がお金を使いだしたらデフレ脱却した証拠
若い世代はちゃんと物の価値、お金の価値を感覚で理解しています。お金の価値はデフレだからお金を使わないでとっておけば将来的に商品が安くなって得をする。
企業が給料を上げて若者にお金を回し、お金をいっぱい持っている状態にする。そうすればお金の量が増えているので感覚的にお金の価値が下がっていることに気づくはずです。
お金の価値が下がるインフレになればデフレ時代の感覚が薄れ、お金は時間とともに価値が下がっていくと理解します。そこでやっと物欲のないと言われる若い世代も、お金を持っているだけだと損するので消費に回すでしょう。
若い世代が貯蓄より消費や投資に意識が向き始めたときこそが、本当のデフレ脱却なのです。そのためにはそこの社長さん、もっと若い世代の給料を増やしてください!よろしくお願いします!