NISAの恒久化は実現するのか考えてみる

みなさんこんにちは、モズークです。

みなさんはNISAを活用していますか?NISAとは2014年に開始され、年間120万円までの投資金額で生まれるキャピタルゲインや配当を非課税にするという制度です。

今年2018年からつみたてNISAも始まり、それぞれ個人の投資スタイルにあわせて選択することができるようになりました。

とはいえこれらの制度はNISAは10年、つみたてNISAは20年という期間限定です。そのためか制度がわかりにくくなり、最近ではいまいち利用者が伸び悩んでいます。

今回はそんな使いづらいNISAの恒久化の実現する可能性はあるのかを考えてみたいと思います。

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ISA発祥の地イギリスでは

NISAは日本版ISAであり、もともとはイギリスのISAを参考にして作られた制度です。そしてそのISAではすでに利用期間の恒久化が実現しています。

しかしもともとISAも最初から恒久化ではありませんでした。恒久化までの簡単な流れを見てみましょう。

ISA(イギリス) NISA(日本)
開始 1999年 2014年
制度の期間 開始時は10年
2008年恒久化
10年
恒久化の検証 2006年 2020年~2021年ごろ???
制度の恒久化 2008年 2023年ごろ???
非課税期間 無期限 5年
ロールオーバーで10年
非課税枠 1999年7,000ポンド
2008年7,200ポンド
2009年10,200ポンド
2015年15,000ポンド
2017年20,000ポンド
2014年100万円
2016年120万円

英国ISAは1999年に導入されました。制度の期間は当初はNISAと同じく10年の期間限定です。ただし非課税期間は最初から無期限で、NISAのたった5年(ロールオーバーしてやっと10年)とは違います。これはうらやましいですね。

2006年にISAの効果検証が行われ、英国財務省に制度期間延長の要望が出されます。2006年時点でISAの利用者数は1,600万人以上でした。2006年のイギリスの人口が6,000万人なので4人に1人はISAを利用している計算です。

検討や調査を行った結果、イギリス国民の資産形成に役に立つと判断されたのでしょう。1999年のISA導入から10年後の2008年にISAの恒久化が行われます。

こうしてみるとISA発祥のイギリスでも恒久化には10年かかっています。やはり最初はどうなるのかわからないので、10年は実験という意味合いが強かったのでしょう。

一方日本のNISAでは

それに対して日本版ISAのNISAといえば、2014年に開始されてから今年で5年目です。

1999年のISA開始から8年後の2006年にISAの効果検証が行われ、恒久化の要望が出されたことを考えると、NISAも2020~2021年あたりで効果検証が行われるものと思います。検証の結果NISAは国民の資産形成に役立つと判断されれば2023年くらいに恒久化されると思われます。

しかし検証時に日本国民の資産形成に役に立たないという結果が出てしまうと恒久化は難しいかもしれません。

なのでNISA、つみたてNISAの利用者が増え続けることが望ましいでしょう。ですがおそらくは今後NISAの利用者は伸び悩むのではないかと予想します。

その理由として非課税期間が5年と短く、伸ばそうとしてもロールオーバーしなければならず使いづらい。またロールオーバーしても最長10年と短い。これは最初から無期限だったISAとは比べ物になりません。使いづらいのでなかなか利用者が増えないという悪循環です。

そもそも日本人の金融リテラシーが低いため、投資はギャンブルだ、投資は怖い、預金が一番だ、という考えが強く投資にお金を回しません。日本は長い間デフレが続いたため給料が増えず、若い世代はお金を持っていません。なので投資に回すお金がそもそもありません。

そんな背景からか日本のNISA、つみたてNISAの利用者は2018年の3月時点で1,168万口座です。4人に1人ISA利用しているイギリスと比べると、日本は10人に1人でかなり少ない。

こんな調子ですので、NISAの恒久化の要望を出したとしても、NISA導入が日本国民の資産形成効果が上がっていないとみられてしまう可能性があります。

そもそもNISAは本来なら入ってくる税金を非課税にしているわけで、財務省にとってはあまりうれしくない制度です。どちらかというと失敗してもらって、自然消滅してもらいたいと思っているでしょう。

そうなればやっぱりNISAは10年でおしまい、となってしまいます。

NISA恒久化を実現するために日本人の投資リテラシーを高める必要がある

いまのままではNISAははっきり言って使いづらいです。使いづらいけれど、使わないよりはお得だよねくらいの感覚です。

これをイギリスのISAと同じく恒久化し、非課税期間の無期限化を実現すれば格段に使いやすくなります。むしろ使わないやつはアホなの?状態になります。

ですがそれを実現するためにはNISAの有効性を示すために、NISAの利用者を増やさないといけないというジレンマに陥っています。

我々個人投資家ができることといえば、使いづらいながらも最大限NISAを利用する。さらにこれから投資を始める人を増やしていくくらいしかありません。投資を始める人を増やし、投資人口を増やすためには日本人全体の投資リテラシーを高めていくことが必要です。

オリンピックが終わったあたりからNISA恒久化の話題が出ると思いますが、そのときまでに日本人の意識が貯金より投資へと変わっていればあるいは・・・というところでしょう。現時点ではなんとも言えない状況です。

元祖ISAのイギリスでも制度の見直しや、使いやすくする変更は継続的に行われています。日本のNISAもみんなが使いやすく、資産形成に役立つ制度として継続的に制度を改善していってほしいものです。

そのためには恒久化ももちろん必要になると思います。

そんなわけで今回はこのへんで、投資を楽しんで!!

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