こんにちは、モズークです。
今回は【株式投資における戦略と戦術】の3回目ということで、『戦略で資産増加を自動化する』をテーマに書きます。
戦略 | 戦術 |
---|---|
システムづくり | ノウハウ |
自動 | 手動 |
ふわっとしていてわかりにくい | 明確でわかりやすい |
利益を守る | 利益を上げる |
資産全体の増加 | 取引毎の勝ち負け |
長期間あるいは永久 | 短期間で有限 |
環境の変化に備える | 環境の変化で切り替える |
安心 | 不安 |
前回の『戦略とは資産を増やすシステムづくり』で資産増加においての戦略とは仕組みづくりであると書きました。
利益を上げる手段、利益を守る手段、支出を減らす手段、収入を増やす手段などを組み合わせて、資産増加の仕組みを作ることが資産増加につながります。そしてそのような仕組みを作り、ある程度資産を増やしていく流れを作ることができれば、あれこれ苦心して利益を上げることをしなくても自動的に資産が増えていく状態にすることができます。
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サイクル化することで自動化に近づく
例として毎月の資産形成のサイクルとして、下記のようにすることができます。
- 収入の数割を毎月証券口座に入れる
- 資金を使ってデイトレやスイングで利益を稼ぐ
- 増えた資金で新しく株を買う
- 保有している株が増えるので配当が増える
- 資産が増加する
- 翌月の収入の数割を証券口座に入れる
以下繰り返し
このように収入を投資に回し、利益を得て株を買い資産を増やし半年ごとに配当をもらうことにより一定のサイクルが出来上がります。もちろん証券口座にお金を入れたり、買う株を調べたりすることは必要ですが、やることが習慣化してしまえばいちいち悩まなくても自動化されたように資産が増えていきます。このような資産の増加の自動化は戦略レベルの投資といえます。
戦術レベルであるデイトレで利益を稼ぐ、会社を調べて良い株を探すなどの行為はいくら繰り返したとしても手動的です。いちいち人間の手で利益を積み上げていかなければいけません。このような戦術は単体でいくら上手くやってもなかなか資産全体の増加には繋がりません。どんなにすぐれた戦術であっても、仕組みに組み込まなければ資産増加のスピードはなかなか上がっていかないのです。
自動化できることはさらに自動化する
毎月銀行に収入の数割を証券口座に入れに行くのは手間がかかります。給料をネット証券でもらうようにしている人はスマホでぱぱっとできますが、人間の意志は弱いので忘れたり今月は少なめにしようなど戦術を疎かにしがちです。できるならば毎月決まった日に自動的に証券口座に入れてしまうのが望ましいです。
しかしなかなか自動的に証券口座にお金を振り込んでくれるサービスを行っている証券会社はありません。銀行の自動振込を利用すると振込手数料を取られるのでおすすめできません。そんなときは投資信託の自動積立サービスなども利用できるとおもいます。投資信託の自動積立ならばほとんどの証券会社で利用できると思いますし、インデックス投信などのノーロードの投信を利用すれば手数料ゼロで証券口座に振込みと同じように利用できます。
そして積み立てた投資信託がある程度の金額になれば、解約して株を買います。わたしも数年前まではこの方法で毎月数万円をインデックス投信の自動振込で証券口座に資金を移動していました。もちろん手数料無料の自動振込みサービスが有るならそちらを利用したほうがよいですが。
このように人間の弱い意思を補うように戦術を自動化することも、資産形成の自動化に大いに役立ちます。
自動化ができれば加速度的に資産が増える
資産形成の仕組み化で自動化することができれば、資産の増加速度は加速度的に上がります。例えば簡単に下のような投資手法を用いて仕組みを作ったとします。
毎月の収入と配当は自動化されていますので、あとは利益を稼ぐ技術と会社の選択に集中すればいいのです。これらの戦術を個別にブラッシュアップしていくことで、使える資産が増えるにつれて、仕組み化されたサイクルのスピードと威力は増していきます。そして資産がある程度の大きさになれば保有株式の含み益や、配当で自動的に資産が増えていくようになります。
投資家によって戦術レベルでの投資法は得意不得意、好き嫌いがあります。それは個人の性格の差なので仕方がありません。そのなかで自分にあった投資法を選び、戦略レベルで仕組みを作り自動化をすることができれば資産増加を加速度的に増やすことは可能です。わたしの場合デイトレやスイングは使わないのですが、それでも資産増加のサイクルによる自動化を実感しています。
みなさんも自分に向いていると思う投資法を組み合わせて仕組み化し、自動化による資産増加の加速を試みてください。
それでは投資を楽しんで!