バリュー株投資の低PER幻想をぶち壊す

みなさんこんにちは、モズークです。

今日はPERについてちょっと書いてみたいと思います。
以前わたしがバリュー株投資家だったという記事を書きました。

『さようならバリュー株 こんにちはグロース株』

バリュー株投資とは本来の価値より低い価格で株を買い、その価値が再認識されれば株価が上がり利益を得られるという投資法です。
バリュー株の主な見分け方として重要視されるのがPERです。
PERとは大雑把に言って現在の株価が割高か割安かをみる指標です。

ただPER単体を見て割高割安をみても意味はなく、同じ業界の会社全体の平均PERと比べる必要があります。
例えばIT系は高めで製造や小売は低めに出るという具合です。

ここらへんは基本なのですっとばします。

ちなみにわたしは最近はPERをあまり重要視しなくなりました。
以前はバリュー株投資家だったので低PERを好んで買っていたのですが、最近はそこそこ高いPERでも業績が良ければ買います。
というかむしろ低すぎるPERは避けてPER20以下だったら十分投資対象にしています。

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低PERは割安という幻想

上の図を見てください。
この図は株式市場の状態とPERの関係を表しています。

①は市場が低迷している時にPERが高い株です。
このときのグロース株は、市場が閑散としているにも関わらず人気があり買われています。
ちゃんとした市場が低迷しているときでも業績がよく成長している会社はPERが高い場合が多いです。
こういう株は株式市場に関係なく成長しているので、買っても良いでしょう。

②は市場が低迷しているときにPERが低い株です。
ここには市場に影響されてグロース株でも低いPERの株も混じっています。
もし低PERでしっかりとした業績で、成長性の高い企業の株を買えたらめちゃくちゃラッキーです。
市場が回復すれば大きく株価が上がることになり、とてもお買い得です。
リーマンショック時や震災直後の市場が低迷した時期は、このようにグロース株でも安く買えるバリュー状態がたくさんありました。

③は今の株式市場のような好況でPERが高い株です。
これは②のときにバリュー価格で買ったグロース株が見直され、PERが高くなります。
そのためなかなか②のように低PERで成長性のあるグロース株を見つけることは難しくなります。
というかそんな都合のいい株はなくなります。

④は市場が好況なのに低PERのままの株です。
これは低PERなので一見お買い得なバリュー株に見えます。
ですがこれだけ株式市場が賑わっているのに、なかなか株価が上がっていかない怪しい株ともいえます。
こういう株の低いPERには業績や成長性に原因があり、PERが低いままという場合が多いです。
万年低PERには訳があるというやつです。

PERは株選びの基準にならない

あたりまえですが一番美味しいのは株式市場が低迷している時に成長性のある株を買って、市場が盛り上がるまで持っていることです。
その時にPERを基準に株を探そうとしてもほとんどの株のPERは低いので、どの株が成長する株なのか区別がつきません。

当てずっぽうで株を買っておけば運良く成長株に当たるかもしれませんが、できればちゃんと調べて買いたいです。
それにはやはりROEや借金をはじめ売上の推移、経営状態、将来のビジョンなどちゃんと調べなければいけません。

でもこれって今のような市場が好況のときでも同じじゃないですか?
PERが高かろうが低かろうが、やるべきことはちゃんとした調査です。
今の株価が割高か割安かに関係なく、良い株は良いのです。

逆に今のような市場状態のときに④みたいな低PERを買ってしまうと、万年低PERの全く上がらない株を買ってしまうかもしれません。
これってバリュー株といえますか?

バリュー株とはただの株価の状態

バリュー株とはその内容にかかわらず、株価が本来の価値より低いだけの状態のことです。

ある意味大きく成長する株も、市場の低迷期で低いPERであればバリュー株です。
グロース株ほどではない普通の株でも、低PERで本来の価値より低い価格で売られていればバリュー株です。

しかしただ低PERなだけではバリュー株ではありません。
中身が伴ってこその低PERがバリュー株なのです。

いまのような好況時の株式市場の状態では低PERで割安株を探すことは難しいです。
あえて割安株を探すとなると、将来の業績を見越した成長株くらいしかありません。
そしてそういう業績のちゃんとした成長株はやはり、PERはある程度高めになってしまいます。

これがわたしが株を探す時にPERを重視しない理由です。

とはいえ、もともとバリュー株投資家だったので、そのときの習性で低PERの株を見るとつい買いたくなっちゃいます。
そんなときはなぜいまの市場で低PERなのかを納得の行くまで調べることにしています。
そういう株はだいたい万年低PERの株であることが多く、どこかに問題があることがほとんどです。

それではみなさん、投資を楽しんで!

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