投資家に必要なのは経営者目線?消費者目線?

みなさんこんにちは、モズークです。

みなさんは普段から消費者目線で生活をしていると思います。
必要な商品やサービス、気に入ったものを買うときは消費者としてお金を出します。
会社の経営者はそんな消費者の欲しいもの、ニーズに答えて商品やサービスを提供します。

それでは投資家は株を買うとき、どちらの目線で買う株を選ぶべきなのでしょうか。
一投資家のわたしとしては商品やサービスを提供する側、会社の経営者目線で株を選んでいます。
経営者の目線からこの会社はどうやって売上を稼ぐのか、どうやって原価や経費を抑え利益を大きくするのか、どうやって市場シェアをのばしていくのかなどをチェックします。
そういう経営者の目線は会社を経営するためにはもちろん必要なことです。
しかしそんな会社の利益を大きくするという経営者目線の他に、消費者としての目線ももっと取り入れる必要があると感じました。

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経営者目線から透けて見える思惑

わたしの場合、株式投資をしていることもあって多くの場合で経営者目線で買い物をしています。
そのため商品やサービスを提供している側の思惑が透けて見えることがあり、購買意欲がわかないこともよくあります。

  • 季節限定などの期間限定商品は、どうせ来年も同じものを限定品として売る
  • 安いものは原価を抑えているため質が悪い物が多い
  • 消費者の需要に対して供給量を少なく設定して品薄感を煽る
  • 小麦などの炭水化物は原価が安いので商売としての売上はボロい(儲かる)
  • 流行ってもいないものをあたかも流行っているかのように宣伝する
  • CMで歌や踊りで繰り返し商品名を連呼し、まるで洗脳のように消費者に印象づける

これらの思惑に気付いてしまうとなかなか普通の消費者のようにホイホイものを買うことができなくなってしまいます。

必要のないものを買ってしまうということは少なくなりますので、出費をひかえ節約するという面では有利です。
しかし他の人から見るとまるで物欲がないように見られます。
そして私自身もこういう消費者目線軽視とも思える思考は、投資家としてはどうなのかとも思い始めました。

すべては消費者のニーズから始まる

すべての商品やサービスは消費者が必要と感じて欲しがるもの、つまりニーズから生まれます。

食料や衣料などの生活必需品はもちろん、医療や教育などの問題を解決し生活を豊かにするサービスも必要とされているからニーズが存在します。
その消費者のニーズを満たすために事業があり、個人事業主や企業が存在します。
消費者のニーズに応え、社会貢献をしていれば自然とお金を払ってくれる人が増え利益が増える。
これが本当の商売であり企業のあるべき姿です。

逆に言えばニーズがないものやニーズのないサービスを売る事業は本来必要がありません。
本来価値の無いものを無理やり売り、消費者を欺くような事業はあってはいけません。
最近はテレビやネットで無理やり◯流やら、なんちゃらブームなどを煽り消費者に無駄な出費をせまるものもあります。

幸いなことにそういう本来ニーズのないものは事業として無理があるため、いずれは消えていく事がほとんどです。
そんな消費者を舐めきった企業は信用もお金も失うことになります。
世の中上手くできています。

消費者が気づかなかった新しいニーズを生む

今消費者が求めているニーズは身の周りを見渡せばある程度わかります。
しかし生活の変化や、技術の進歩でまだ消費者が気付いていない新しいニーズを生み出す企業もあります。

簡単な例でいえばiPhoneがあります。
少し昔の携帯電話といえば今で言うガラケーでパカパカ開閉できるタイプがほとんどで、電話をかけたりメールするときの入力は物理ボタンを使用していました。
物理ボタンの場合、同じボタンに複数の文字や数字や記号を割り当てていたため、操作は煩雑になりました。

しかしiPhoneは物理キーを極力排除し、液晶画面に映る擬似的なボタンで操作するという方法を採用しました。
そのおかげで目的に必要なボタンだけを表示し使用することができるので、操作がシンプルでわかりやすくなります。
携帯電話という機能にとらわれない、いろいろな目的で利用できる可能性の高いデバスになりました。

もちろんiPhone以前にも全面液晶の携帯や、タッチスクリーンのPDA(電子手帳みたいなもの)はありました。
しかしiPhoneのようにそれを上手く組み合わせパッケージングし、シンプルかつ使いやすいものにしたのはAppleが初めてでした。
ここで重要なのはiPhoneが消費者に新しい生活を感じさせて、ほしいと思う感情を引き起こしたことです。
このデバイスを使用しているヴィジョン、そこに新しいニーズが生まれました。

その後のiPhoneはみなさんの御存知の通り爆発的に売れ、iPhoneを模倣したものも数多く作られました。
もはやスマートフォンといえば全面液晶でタッチスクリーンの携帯電話デバイスの代名詞になってしまいました。
(もともとスマートフォンは全面液晶やタッチスクリーンはなくてもスマートフォンと呼ばれていました)

そして今ではスマートフォンがなければ電話もメールも写真もネットもナビも使えなくなってしまいます。
多くの人々にとってiPhoneはじめスマートフォンがない生活など考えられないでしょう。
まさに技術の進歩で、いままで気づかなかった生活に必須といえるほどのニーズが生まれたのです。
これは企業の身勝手な押しつけではなく、消費者が必要と感じたからこそ生まれたニーズです。

投資家は消費者目線も経営者目線も必要

われわれ個人投資家は株を買う時には経営者の能力も考慮します。

その時に注目したいのが経営者が消費者目線を持って事業をしているかどうかです。
その経営者が消費者目線を待たずにニーズのないものを売ろうとした場合、その企業は早晩消えます。
わたしたちが企業の経営者に対して求めるのは、会社の経営能力だけではなく社会のニーズを満たすことができるかが重要です。

しかしそんな企業を探しているわれわれ個人投資家が、消費者目線を軽視し社会のニーズを把握できていなければどうでしょう。
その場合買おうとしている企業活動が消費者のニーズを満たしているかどうかの判断が難しくなります。
自分のニーズも把握できていないのに、そのニーズに沿った企業を判別できるわけがなかったのです。

よく株を買うときは身の回りの知っている株を買え、と言います。
これは自分が消費者だったら、その企業の商品やサービスを買いたいかどうかを見極めるという意味です。
もしその商品やサービスが魅力的ならば、その企業は消費者である自分のニーズを満たしていることになります。
そのような企業は消費者目線を持った経営者が経営している可能性が高く、このさきも利益をあげるでしょう。
やはり投資家としても一般的な消費者目線はなくてはいけないのです。

投資をしているとついつい消費に対して厳しくなるため、普通の消費者より購買意識が低下します。
しかしいきすぎた消費者目線の排除は社会のニーズを感じ取ることができなくなり、結果的に良い企業を探すことも難しくなります。

良い投資家になるためには消費者目線、経営者目線そちらもバランスよく持っていることが大切というのが結論です。
というわけで、消費者目線で欲しいと思ったiPad Pro 10.5インチを衝動買してしまった言い訳を終わります。

それではみなさん、投資を楽しんで!

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