こんにちは、モズークです。
最近は株の売買もそれほど行わずに相場をボーッと見ているだけです。
たしかに最近持ち株が物凄い勢いで上がったり下がったりもしましたけど、基本見てるだけです。デイトレもやりませんし、なにより新しく買い増しする資金もありません。それでいて投資が上手くいってないかというとそういうわけではなく、資産は順調に伸びています。
こういうときは焦って何かやろうとすると大概失敗するので、何もやらないほうがいいです。ただやることがないからといった理由でいたずらに売買することは失敗するもとです。
むしろ順調にいっているときこそむやみに動かないことが大切です。順調ということは今のシステムは上手く機能しているということです。このように本当に上手くいっている投資というのは退屈なものです。
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強いけどつまらないは最高の褒め言葉
むかし、某球団のプロ野球チームがありました。
そのチームの戦術はできるだけ失点を抑えて少ない点数でも勝っていくというものです。野球というスポーツは相手より1点だけ多く点を取れば勝つゲームです。単純に失点さえ減らしていけば勝つ確率は大幅に上がるのは明らかです。そのためそのチームが終盤にリードしている場合、各回一人づつきっちり抑えるリリーフを用意して実質6回先発がリードしておけば勝ち試合にすることができました。
また序盤に大量にリードされてしまったときはリリーフを休ませるために、その試合を捨て試合としてリリーフを休ませるなどの戦略を使いました。その試合を見に来たお客さんには申し訳ないのですが、長いペナントレースを戦い抜くためには必要な戦略です。監督を始め、選手、コーチ、スタッフが戦略をしっかり理解して、意志の統一と各個人の役割ができていたためにチームは本当に強かったのです。
またチームのホームグラウンドの球場はとても広く、そうそうホームランが出るわけではありません。そのためピッチャー有利で敵味方お互いに、なかなか点は入らない試合展開になります。
そんな戦い方をしていたのでそこには派手さはありません。世間はそんな試合をつまらないと言い、もっとホームランが出て点を取り合うような派手な展開を求めます。
結局試合は退屈だけどものすごい強さを誇ったチームの監督は親会社や内部からの圧力もあったりして辞めてしまいました。しかし未だにその監督の指揮した時代を超える成績を残すことはできていません。
わたしはそんな退屈だけどものすごく強いチームが好きでしたので、球団や親会社のゴタゴタで監督が辞めてからすっかり野球自体に興味がなくなってしまいました。当時を振り返ってみれば、強いけどつまらないは最高の褒め言葉だったとしみじみ思い出します。
投資に派手さは必要ない
さてそんなことは置いておいて、投資に話を移します。信用取引で流動性の高い株や話題性のある株を買って上がった下がった、そういう派手な投資手法もあります。たしかにスピードを求める場合そっちのほうが手っ取り早いでしょう。
今が旬のテーマを追いかけて、同じような株を買ってみる。毎回決算発表ごとに一か八かで買ったり売ったりして運試ししてみる。上がったらすぐ売って利確し、下がったらすぐさま損切り。
たしかにスピーディーでスリルや緊張感は味わえます。そこには安定感はなく、まるでギャンブルです。もしかしたらそんな取引でも確実に利益を得る人はいるかもしれません。
しかしわたしが投資で得たいのはスリルや緊張感ではなく、安心できる資産形成です。短い期間では全く動いていないようにみえる株価も、数年単位でみたら何倍にもなっている。そこには派手さはなく、カタツムリの歩みのごとく退屈なものです。
わたしは常にそんな株を探し求めています。
長い期間でみれば多少の乱高下はノイズになる
上で述べた野球チームは負けると決めた試合は先発ピッチャーの調子が悪くても、リリーフ陣を休ませるために長いイニングを投げます。そのために打ち込まれて大量失点で負ける試合もあります。
長いペナントレースでみれば、大量失点で負けた試合はノイズのようなものです。しかしその次の試合はしっかり守り退屈でも勝てる試合展開に持っていき、最終的には優勝争いにいつもいます。
同じように数日間市場が荒れて持ち株が乱高下しても、本当にいい会社の株であれば何事もなかったかのようにもとに戻ります。
あたりまえですが株式投資では四半期ごとに会社の決算が出ます。そのたった3ヶ月間の業績が良かった悪かったと騒ぎ株価が上がったり下がったりします。ところが年間でみたらしっかりと業績を伸ばす会社はたくさんあります。
そんな会社の株を持っている場合、買った後は数年は何もせず持ち続けて見ているだけという状態になります。見かたよっては何もせずに退屈にみえるしょうが、実はそれが一番上手い投資なのです。
とはいえ持ち株が連日の高値更新とかたまにあると気分がいいですけどね。そっちのほうはいくらでも大歓迎ですよ。
それでは投資を楽しんで!
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