預金から投資への意識の転換への道のり

みなさんこんにちは、モズークです。

わたしたち日本人は貯金大好きな国民性です。その証拠に銀行や信用金庫への預金額が1000兆円を超えました。この数字を見てもどれだけ日本人が現金主義なのかがわかります。

これまで20年以上続いてきた日本では、お金を持っていれば資産の目減りがなく安全だという思い込みが蔓延しています。たしかにデフレでインフレ率がマイナスの間や、ほぼ0%の現在ではそれは正しいでしょう。お金を持っているだけで価値が上がりましたから。

しかしその20年で日本人の投資に対する知識は最低レベルになってしまいました。

広告

子供に投資を教えられる親がいない

20年間もお金は貯金していれば安全だという時代が続けば、その期間に親になった世代は子供に対して「貯金しておけば安心」と教えるでしょう。そしてその子供が20年たち、親になったときもやはり「貯金しておけば安心」ということを子供に教えます。

そして株式投資は資産形成の手段ではなく、危険なギャンブルだと子供に教えます。もちろん信用全力2階建てのような無謀な株式投機はギャンブルなのですが、現物主義でちゃんとした銘柄選択で長期的に運用すれば安全です。

しかしやはりバブル期に借金しまくって株を買い、大損こいた世代が親だった場合子供には「株はギャンブル」と教えるでしょう。大損をした理由が自分たちにあるのに、自分たちの不勉強で損した記憶を子供に教えるのです。そして「貯金しておけば安心」という呪文のような言葉を刷り込むのです。

そして「貯金は安心」という刷り込みをされた子供はやがて親になり、やはり子供に「貯金安心」と教えます。まさに貯金神話の無限ループです。

これはどこかで断ち切らなければいけません。

そもそも貯金は悪なのか?

少し話はそれますが、そもそも貯金は悪いのでしょうか?もちろんそんなことはありません。

ある程度の貯金は何かあったときの保険として持っておけば安心して生活できます。怪我や病気で働けなくなった場合を考えると、給料3ヶ月程度の貯金がなければ不安でしょう。

しかしものには限度があります。昔から過ぎたるは及ばざるが如し、とあるようにやり過ぎは良いことではありません。

あまりにも預金にお金が集まりすぎることにより、市中にお金が出回っていかない原因になってしまいます。これには融資を積極的にお叶わない銀行にも責任があります。

リスクをとらない銀行

前述の通りいまの預金額は1000兆円を超えています。本来ならばその預金は銀行が借りたい人に融資し、市中にお金を回さなければいけません。

ですがバブル期の不良債権問題のトラウマを引きずっている銀行はそうそう融資をしたがりません。お金を借りる必要のないもともと信用のある金持ちか、返済が滞った時に確実に回収できる土地などの担保のある人にしか融資しません。いくらちゃんとした事業計画を立てて説明しようとも、銀行にそれを理解できる人材がおらずリスクをとることができません。

結局せっかくの預金も活用することができないため、お金が銀行にただブタ積みされるだけになります。こんな銀行にお金をブタ積みにしているので、そこでお金の流れは停まり市中に十分なお金が流れません。せっかくの日銀による通貨の量的緩和も効き目が薄いのはそのためです。

銀行にお金をブタ積みにして腐らせるよりも、個人が株式や事業などへ投資してお金を有効に働かせる必要があります。

貯金より投資へ意識の転換

しかし親世代の貯金信仰は根が深く、それこそアダマンチウムのように強固です。おそらくこの世代はお亡くなりになるまで貯金を重視していくでしょう。寿命まで逃げ切れるだけの資産があるからそれはそれでありだと思います。

ところがその親の信仰の犠牲になった世代はまだまだ長い人生を過ごさなければいけません。デフレからインフレに転換した時に貯金だけでは資産の目減りが起きます。そうならないために、早い段階で投資を勉強して実践しておく必要があります。

しかし残念ながら投資による資産形成、資産防衛を正しく勉強する機会はそうそうありません。投資の正しい知識を得るには、今のところ自分で書籍を読み漁るくらいしかありません。

資産形成セミナーなどは玉石混交で、正しい知識を教えることもある一方、残念ながらセミナー受講者をダシにして儲けようとするのもあります。投資初心者の場合、そのセミナーが正しいことを言っているのか騙そうとしているのかの区別さえも付きません。それくらい日本人の投資レベルの低さは深刻なのです。

投資経験世代が子供に教えられるように

この5年間アベノミクスにより投資熱が少し高まりました。それにより株式投資で資産を増やして恩恵をうけた個人投資家も多いでしょう。しかし未だにデレビや新聞のマスメディアはどこかギャンブル寄りの報道をしています。

会社のファンダメンタルを取りあつかう番組はほとんどなく、企業の開発した新しい技術や話題のトレンドを追うものばかりです。おそらく番組制作のスタッフ側に、企業分析できる人材がいないのでしょう。すこしでも刺激的な内容で視聴率を稼ぐ必要性からやっているのでしょうが、これらの話題は株式投資にとっては些細な材料にしかなりません。

株式投資は一過性の話題でりざやを稼ぐものという間違った知識を与えることになります。これもちゃんとした投資の勉強がされていない悪影響です。

しかし流れは確実に変わりつつあります。Twitterやブログでみていると、若い世代でも株式投資はギャンブルでなく資産形成という意識の人が増えていると感じます。そんなちゃんとした投資に対する意識を持った人がさらに増えていけば、やがてその人たちが親になるときに子供に正しい投資の意識を教えることができるかもしれません。

そしてその投資意識を教えられた子供がやがて成長し、実際にお金を稼ぐようになればそのお金を貯金ではなく投資に回します。そうなれば「貯金は安心」という信仰は薄くなり、銀行にお金がブタ積みにされるようなことはなくなります。

ちょっと気の遠くなるくらい回りくどいですが、貯金から投資への意識の転換はそれくらいの時間はかかるでしょう。それくらいこの20年のデフレは深い傷跡を日本人の意識に残していったのです。

わたしはいまは子供はいませんが、このさき幸運にも子供を授かることができたのならば正しい投資の知識を教えるつもりです。

それでは投資を楽しんで!

広告