みなさんこんにちは、モズークです。
ここ最近は株式投資が順調で資産を増やしている人も多いと思います。資産が増えてくると株によってはたった1銘柄で、ポートフォリオを構成している割合を大きく占めるような優秀な株ものもあると思います。
そんなときにはリバランスを行うという人もいるでしょう。リバランスとは資産の構成要素の不均衡が起こった場合に、その割合を調整して正しく(?)整えることです。
ですがポートフォリオの資産構成を調整をするときにそ、間違ったリバランスをしていませんか?せっかくの優良な株をわざわざ減らし、平凡な株を増やすというまちがいを行っていませんか?
というわけで今回は正しいリバランスの方法について書きたいと思います。
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出る杭はさらに出す
上のような構成のポートフォリオがあったとします。念のためにこれは長期投資を目指して構成したポートフォリオとしておきます。
もともとA~Bの各株は投資初期は同じくらいの投資金額で購入しており、数年かけてこの形になりました。A株の業績が優秀で株価は順調に伸びてきており、ポートフォリオにおける割合が7割を超える状態になりました。
ここであなたなはリバランスを行うことを考えました。どのようにしますか?
ポートフォリオは全部で4銘柄なのですべての割合を25%にするため、A株を売って割合を減らして他の株を購入します?まだ株価が上がっていないB~D株に資産を振り分ければ、この先どの株が上がっても資産を増やすことができます。
そして適度に分散投資ができるので、これで安心ですね。すばらしい・・・
・・・ところがどっこい!
この方法は間違っています。なぜならせっかく優秀なA株を減らすということは、この先の資産の増加を鈍化させることになるからです。
もともとA株を株は長期投資をしてきたうえで、抜群のパフォーマンスでここまで増えたのです。つまりよほど会社の経営の悪化がなければこの先も同じように優秀な経営が続き株価は上り続ける可能性が高いのです。
それにくらべてB~D株は同じ時間をかけて投資してきたのにもかかわらず、A株ほど株価が上がらなかった平凡な株です。つまりA株を減らして他の株に振り分けるようなリバランスは間違いです。
優秀ですばらしい会社の株、すなわち出る杭はさらに出すのです。
底上げでリバランス
それでもリバランスをするならわたしの場合はB~D株に少しづつ資金を入れ買い増ししていきます。一応B~D株も買う前にちゃんと調査して買った株だと思いますので、この先株価が上る可能性は十分にあります。
このときの買い増し資金は毎月の給料や配当金を当てるのがいいでしょう。これならA株を減らさないので、パフォーマンスを下げずにポートフォリオの底上げができます。
これを続けていけばやがてB~D株の割合も増えていくので、A株の割合は減っていき資産構成がリバランスされていきます。
それじゃあさらにA株に投資してもいいんじゃないの?という声もあるかもしれません。
はい、そのとおりです。資金に余裕がある方はそのようにしてください。
しかしここまで上がってしまったA株は買い付けコストも高くなってしまっているはずです。その場合毎月の給料や配当ではなかなか多く買うことはできません。それよりもあまり伸びておらず、投資コストが低いB~D株に投資したほうが株数が多く買えるため投資効率はいいと思います。
もちろんB~D株が冴えない業績だったらいくら資金を追加してもダメですが。そんなときは優秀な新しい株を探すことに注力しましょう。
出る杭はさらに出し、出ない杭は引き出す
リバランスをする場合は上はさらに伸ばし、下は引き上げるという方法が理想です。おそらくこのパターンの場合、優秀なA株はこの先も業績を上げると思いますので、上のようにさらにA株の割合が増えていく可能性のが高いです。
もちろんA株の会社の業績が鈍化したり、経営陣の入れ替えで経営がおかしくなった場合にはA株を売って割合を減らすという選択もあります。そこは各投資家個人の判断で、臨機応変に対応しましょう。
繰り返しますが、出る杭はさらに出し、出ない杭は引き出す。決して出た杭は上から打ち付けて押し込んではいけないのです。
それではみなさん、投資を楽しんで!!