【書評】ピーター・リンチの株で勝つ アマの知恵でプロを出し抜け

ピーター・リンチの株で勝つ
アマの知恵でプロを出し抜け

ピーター・リンチ ジョン・ロスチャイルド 著
三原淳雄 土屋安衛 訳


株式投資を始めようと思っている方にぜひ読んで欲しい良書

おすすめ度 ☆☆☆☆☆

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タイトル買いで正解

わたしがこの本を買ったのは10年以上前、株式投資を始めて間もないころでした。
そのころは株について右も左もわからず、どんな本を買えばよいかもわからない初心者でした。

なにかいい本はないかと大きめな本屋で株式投資関連の棚を探していたら「株で勝つ」という大胆不敵な文字が目に飛び込んできました。
いま思えばなにに勝つのかわかりませんが、とにかく株で勝てるならいいじゃん!と思いタイトル買いしてしまいました。

結論から言えば、この本を読めば私のブログなんか読まなくても済んじゃいます。
株式投資において重要な考え方がたくさん詰め込まれている良書です。

わたしの投資哲学や手法は8割くらいはこの本に影響を受けています。
今でも半年に1度は本棚から出してきてパラパラと読み返します。
そのたびに新しい発見がある素晴らしい内容の本です。

タイトルで買った本でしたが、買ってよかったと思える本です。

伝説のファンドマネジャー

著者のピーター・リンチはマゼラン・ファンドという投資信託を運用していたファンドマネジャーです。
ファンドの資産を2000万ドルから14億ドルにした伝説のファンドマネジャーです。

その伝説のファンドマネジャーは本書でこう書いてます。

「もはやプロの言うことに惑わされるな」

世界最高でプロ中のプロであるファンドマネジャーの彼がプロに惑わされるな、と言っています。
どういうことでしょうか?

プロの真似をする必要はない

答えはプロとアマチュアは株式市場において競合する存在ではないということです。

アマチュアは資金面や情報面でプロにはかなわなでしょう。
しかしプロはプロで数々の縛りや規制のなかで預かった資産を運用しなければなりません。

その縛りの中でプロは自由な投資ができずに不本意な運用結果を残すことも少なくありません。
実際、数多くあるアクティブファンドがインデックスファンドにパフォーマンスで劣るということもあります。

その点アマチュア投資家は自由です。

毎月運用結果をレポートにして顧客に説明する必要もありません。
マイナーな株を買うときに上司になぜこの株なのかを説明する必要もありません。
買った株を死ぬまで塩漬けにしていても誰にも怒られません。
一つの銘柄を100%集中投資してもかまいません。

アマチュアはプロが買うような銘柄を真似して買う必要はなく、プロが見向きもしないような優良株を見つければ十分プロに勝てるのです。

ピーター・リンチは面白いおじさん

株式投資の本というとクソ真面目な文体で面白みのない解説書のような本が多いと思います。
しかしこの本はユーモアがそこらじゅうに溢れていて、普通の読み物のように楽しく読み進めることができます。

この本でピーター・リンチは、儲けたよりも損したエピソードを多く書いています。
普通の人なら失敗したことは隠して、上手くいったことだけ書きたくなるものです。
しかしこのピーターおじさんは茶目っ気たっぷりに失敗談をこれでもかと披露してくれます。

株式投資を続けていれば上手くやることはそれほど重要ではありません。
失敗を経験することでやってはいけないことを覚えることのほうが重要なのです。

そんな重要な事をユーモアたっぷりで教えてくれるピーターおじさん、わたしは大好きです。

初心者に特にオススメ

巷ではテクニカルだとかすぐに儲かるだとかいう本が溢れています。
しかし肝心な投資哲学を教えている本はなかなかありません。

株式投資家は良い株見つける能力はもちろん必要ですが、その良い株を持ち続ける事ができるかというメンタルも重要です。
自分の投資哲学をもっていなければ、いつ買うのか、いつ売るのかという判断で迷い失敗する確率が高くなります。

この本を読めばある状況でどう考えたらよいのかピーター・リンチ自身の経験を交えて豊富に語られています。
一通り目を通せば株式投資家としてなにをしたらよいのか、どう考えればよいのかが理解できるでしょう。

とにかくこの本はこれから株式投資をはじめるつもりの初心者におすすめします。

それでは投資を楽しんで!

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